はれときどきちょこぼーる

知識の整理と気になったことを書いていきます。

動作分析

今回は動作分析の基本の流れについて書いていきます。

 

人は運動を開始するとき、静的姿勢(動いていない状態)から動的姿勢(動いている状態)に入ります。1)

 

動的姿勢では、筋肉や関節、感覚を使って四肢や体幹を動かします。これを運動機能と呼び、こうした動作を明確に表現するために機能名と機能範囲を明示することを「運動分析」といいます。1)

 

「動作」とは複数の「運動」が1つになったものをいいます。

 

そしてその「動作」の内容構成を表現するために行うのが「動作分析」です。1)

 

(ちなみに「動作」が複数あつまると「活動」になります)

 

 

さて、動作分析という言葉を簡単に理解したところで具体的に何をするのかを書いていきましょう!

 

大まかな流れは以下の通りです。

 

①動作を観察する

②情報を記録する

③情報を整理する

④情報を文章に変換する

 

 

 

まずは①「動作を観察する」こと!

 

あたりまえですね(笑)

 

でもそれが難しいんです。

 

ただ見ているだけでは必要な情報も不要な情報もたくさん入ってくるばかりです。

 

そんな膨大な量の情報は右から左へスル~と抜けていってしまいます。

 

なので有益な情報のみを積極的に取り込む必要があるのです!

 

これができるように練習を積んでいかないといけませんね~汗

何度も練習あるのみです!!

 

 

また、「正常な動作の理解」も必要です。

 

観察して得られた情報が正常なのか異常なのかを判別できないと、分析はできません。

 

そして異常を知るにはまずは正常を知らないと話にならないのです。

 

 

続いて②「情報を記録する」こと!

 

観察して得られた情報はどんどん記録しましょう!

 

その情報が使えるかどうかは観察している時点では判断することが難しいです。

 

なので、箇条書きでも殴り書きでも構わないので、すべてを記録する気持ちでやります。

 

 

次に③「情報の整理」です。

 

記録された情報を整理していきます。

 

項目は

a,時系列

b,左右

c,関節

d,運動方向

 

のように整理します。

 

最後に④「文章への変換」です。

 

整理した情報が第三者に伝わるように文章を作っていきます。

 

文章をきちんと誤りなく書くことも大切ですが、文章を補完する絵を描くことも重要です。

 

その絵には「スティックピクチャー(棒人間)」を使います。

 

文章での解説と動作の描画が合わさることで、読み手に正しい情報を提供することができます。

 

 

以上、動作分析の流れを簡単に書いてみました。

 

 

1)齋藤宏 他:姿勢と動作ーADLその基礎から応用,第3版,メヂカルフレンド社,2020